90:松坂英治[saga]
2020/02/15(土) 15:05:57.87 ID:lmdyFlVC0
廃ビルには何やら首筋に魔女の意匠のようなものがある女性を見かけた。意匠にも魔力が少し残っているところをみるに、
(魔女の仕業かね?)
こうやって人を操ることも出来るのかと感心し、廃ビルの中へ入ろうとしたその時、
(おや?)
あの廃ビルの中へと入っていく見覚えのある一人の少女を見つけた。昨日見たとある中学校の制服に身を包み左右に分かれた綺麗な黒髪を揺らしている女子中学生。
以前会った黒と紫のメルヘン少女であった。
恐らく彼女も魔女狙いなのだろう。魔女がいると思われる廃ビルへと何の躊躇もなく入っていく。一瞬声を掛けてみようかと思ったアレイスターだったがここで一つの考えが脳裏をよぎる。
このまま彼女を尾行してみてはどうだろうか?
というのも彼女らメルヘン少女、黄色いメルヘン少女が言うには魔法少女がどういった魔術、闘い方をするのか分からない。そこで彼女を尾行し、魔女とどういった闘い方をするのかを観察しようというのだ。もしかしたら魔法少女のことについては勿論、魔女や魔女の落とす黒い球体についても分かることがあるかもしれない。
さあ、善(?)は急げだ。早速行動に移そうではないか。
気配を消すことは勿論、足音や呼吸までも細心の注意を払いながら黒と紫のメルヘン少女の後をつけていく。これを第三者(主にリリスや上条さん)が見ればストーカーしているド変態と罵られるだろうがそんなことは気にしないアレイスター。足音や呼吸に注意を払っているとはいってもコソコソと物陰に隠れながらあからさまに後をつけているわけではない。距離を一〇m以上おくだけで後はいっそ堂々と、後をつけていけばいい。
それから彼女の後に続き魔女の結界へと入っていき───
「後一回くらい使えるはずよ。あなたにあげるわ。暁美ほむらさん」
投げられたグリーフシードを片手でキャッチし巴マミと相対する暁美ほむら。暁美ほむらの登場にあいつ......!という美樹さやか
「それとも人と分け合うんじゃ不服かしら?」
「あなたの獲物よ。あなただけのものにすればいい」
と、グリーフシードを投げ返そうとしたその時、
「では私が頂こうかね」
そこに銀の少女が介入した。
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