79:松坂英治[saga]
2020/02/11(火) 16:14:51.09 ID:ms4yXhoa0
彼女が魔法少女ではないということに驚愕しながらもほむらは合点がいった。
情報交換とはそういうことか。
つまり目の前の少女は同じ目的の達成の為に手を取り合おうというわけではなく、お互いの目的の完遂の為に利害の一致で動こうと言うのだ。
確かにこの少女の言う通りお互いがそれぞれの技術、情報を提供しあえばWin-Winの関係にはなると、最低でもあの白い汚物を追っかけ回すよりかは有意義だろうし彼女の持つ技術や知識がもしかしたらワルプルギスの夜打倒に役立つのではないかとほむらは思った。
しかしここで一般人の協力を得るというのは気が引ける。
というのも彼女が魔法少女ではないというのならこれからキュゥべえか彼女を狙い、彼女が魔法少女になる可能性もある。そしてもしも、彼女があの娘に魔法少女になるよう誘導等することがあればやはり見過ごせない。少しでもそういう可能性があるのなら摘み取っておくべきだ。
故に答えは、
「いいえ、それもお断りさせていただくわ」
キッパリと断った。続けて、
「確かにわたしは魔法少女についても魔女についても知っている。そしてわたしも魔女に対抗できる手段を持っている。だけれどそれと同様にあなたも対抗する術を持っているのでしょう?魔法少女でないのは奇妙だけれど、魔女に対抗できる手段を持っているのならそれに越したことはないわ。それに一番はあなたはもう魔女とは関わらない方がいい。お互い干渉せず、平穏な暮らしを享受した方がいいわ」
それからこの忠告は、あらゆる時間軸を繰り返す内に廃れてしまった心の中にある優しさからだった。ほむら自身は気付かないだろうが。
それに忘れてはならないが本来ここに来た目的は、
「それからあなたを巻き込んで悪いのだけれど近くで白い小動物みたいなものを見なかったかしら?」
「いいや見ていないが。あの小動物型思考地球外生命体を探して何をしようとしているのかね?私もあのキュゥべえとやらについて知りたいのだが」
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