70:松坂英治[saga]
2020/02/09(日) 23:01:25.22 ID:thBVywH40
今日も魔女を退治する。あの娘が戦わない為に、魔法少女にならない為に。だからわたしは戦い続ける。あの娘を救う為にも。
そして今日も魔女を退治し、グリーフシードを回収していた時、ヤツを見つけた。
キュゥべえ。
まだ発展途上の少女達に奇跡と、魔法少女の残酷な運命を売って歩いている忌まわしい存在。あの娘は何度もヤツの口車に乗せられ絶望の底へと叩きつけた唾棄すべき存在。
ソイツを偶然見かけ、殺す為に追いかけ回した。
普段であればそんなことをする位ならもっと他のことに、例えば武器集めやワルプルギスの夜の倒し方の研究等に時間を割くのだが今回は違った。
ここはあの娘の生活圏内なのだ。
ヤツを逃してついうっかり契約、等そんな万に一つの可能性でも摘み取っておかなければならない。絶対にヤツの思い通りにはさせない。だから殺す、取り逃がす等あり得ない。
だがヤツもヤツでなかなかしぶとかった。
単純に魔女を退治した直後ということもあり、疲れていたのか、それともヤツが回避が連続で上手くいったのか弾がヤツに当たらない。その上一体殺せばまた別のヤツが交代リレーのように出てくるのでキリが無い。何処かの言葉だったかクソを一見たら三〇はいると思え、なるほど確かにこの言葉の言う通りだ。Gのようにワラワラと出てくる。いや、Gの方がまだマシか。
そんなこんなでいつの間にか人気の無い所までやって来た。あの娘の生活圏内に外れてはいるがまだ油断は出来ない。ヤツらがもうこっちに来ないように徹底的に潰す。
しかしあの小さい体を利用して小さな隙間を掻い潜っていくキュゥべえを追っていく内にいつの間にかヤツを逃がしてしまった。
全く、面倒なことになった。とっととあのクソを潰さなければならないのにこんな凡ミスしてしまうとは。
とにかくヤツを探さねば。そう思い辺りを走り回っていたその時、魔力を感じた。ヤツを探さねばならないこんな時に魔女とは、とんだ厄日だ。
ヤツを殺すのも大事だが、魔女を放っておく訳にもいかない。
と、魔女を退治しようとした矢先、
銀の少女がそこにいた。
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