【禁書安価】垣根「終わりの日と」エイワス「始まりの日」
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160: ◆ocnT.96ZZU[saga]
2020/01/17(金) 19:46:54.62 ID:5ws07bs90

垣根「空間が…真っ黒に」

エイワス「夜が好きなんだろう? 変えた意味はないが、君が気に入るかと思ってな」

 垣根はエイワスの方をギロリと睨んだが、彼は全く気にしていないようだった。

エイワス「私は別に君に、また何か難題を与えに来たわけじゃない……。今回は、君に機会を与えに来ただけだ」

垣根「…続けろ」

エイワス「まず最初から話すが…今、君が対峙している『首輪』はあまりにも難解なものでな。私だって、あれを外すのは少し難しいだろう」

 エイワスはどこを見ているのか分からない顔のまま、顎元に手を添えた。

エイワス「だが…あれをもし外すことが出来たならば、学園都市とは別の世界の法則である『魔術』というものをかなり知ることができる」

垣根「だから…何だ、そんなもの必要はねぇ…」

 余裕そうに彼は答える。

 だがエイワスの次の言葉が彼の表情を変えた。

エイワス「一方通行を倒したいんだろう?」

 その瞬間、頭脳の電波信号が身体の隅々まで錯綜したような錯覚を彼は覚えた。

垣根「……一方通行…だと?」

エイワス「そうだ…彼の『反射』は無敵ではない。破る方法は考えればいくらでも出てくるだろう。そして、彼は自分の世界の法則でしか反射ができない……それは君もそう考えているんじゃないか? まぁ、だからこそ……『魔術』という一方通行の知らない法則は役に立つと思ったんだが」

垣根「……」

 垣根は黙った。

 目の前の人間?の狙いはさっぱり分からない。

 騙しているように見えないが、信頼は間違ってもできない。

 だがそれ以上に──

垣根(『一方通行』……)

 一方通行を倒すためならば、手段は選ばない。

 正々堂々戦う必要すら必要ない。

 それ程までに確実に殺さなきゃいけない相手。

 恨みなんざ全く無い。

 ただ偶々、目障りな障害になっただけの話。

 だからこそ、『魔術』の法則が役に立つ可能性があるというならば答えは決まっている。

垣根「…お前の言葉に従ってやる。あくまで俺の目的のためだ」

エイワス「決まりだ。ならば『首輪』を外すために幾ばくかの『智慧』を君に授けよう」

 次の瞬間、垣根帝督の世界は壊れた。



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