ターニャ・フォン・デグレチャフ「さて、副官。着替えを手伝ってくれ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/14(火) 23:52:20.20 ID:1lunNaHlO
「私は……自分のことしか考えていない」

そう独白すると、セレブリャコーフ少尉が興味深そうに見つめてきて、胸の内を吐き出した。

「私が泣いたのは、自分の育てあげた部下を失ったことが悲しかったからだ。だから、私は」
「やっぱり、優しいじゃありませんか」

恥を忍び打ち明けたのに副官は分からず屋だ。

「私は、歪んでいる。優しさなどではない」
「歪んでいてもいいじゃないですか」

セレブリャコーフ少尉はデグレチャフ少佐が抱えるコンプレックスをいとも簡単に受け入れ。

「歪んでいるからこそ、愛は深くなるのです」
「愛、だと……?」
「はい。少佐は大隊を愛しておられるのです」

それだけは絶対にありえないと口にする前に。

「ちょっと……いえ、かなり歪んでいますけど」

そんな風に茶化されては否定する気も失せた。


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