8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/11(土) 21:54:07.91 ID:tYd/KiKIO
「大丈夫だ。佐々木、俺に任せろ」
佐々木が珍しく女らしさを発揮して編み物をしてくれたのだ。俺も男らしさを見せなくては。
そんな使命感に駆られて俺は佐々木を導いた。
「キョン、ここは女子トイレだよ……?」
「心配するな。緊急時の使用は認められてる」
やって来たのは帰り道にあった公園のトイレ。
幸いにも人気はなく、絶好の脱糞スポットだ。
まあ、トイレなのだから当たり前ではあるが。
「さて、佐々木」
「な、なんだい?」
なるべくわかりやすく、俺は説明してやった。
「今、俺とお前はマフラーで繋がっている」
「ああ、すまない。今、ほどくから……」
「待て待て。どうしてそうなる。落ち着け」
マフラーをほどこうとした佐々木を止める。
何を考えているのだろう。びっくりしたぞ。
佐々木は腹痛で冷静さを失っているらしい。
「このまま用を足すに決まっているだろう」
「は?」
「仕方がないんだ。マフラーがあるからな」
マフラーのおかげで大義名分が成り立つのだ。
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