芹沢あさひ「この雨がいつか止んだなら」
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56: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:33:37.78 ID:hoMUvMIQo

 目的の場所は思いのほか日常風景に溶け込んでいた。

 ここはちょうど街の中心部と市街地の中間域にあたるようで、辺りには田畑や森林の緑が随分と目立つ。
 境界線上を大動脈みたく走る二車線からは不規則に細道が伸びていて、それに沿うようにして古ぼけた民家が点在していた。
 都会に馴染んでしまった自分からすると、この町での生活がいったいどのような形態になっているのか、あまりうまく想像できなかった。

 プロデューサーさんが再び車を停めたのは、その二車線に面して設けられた狭い駐車場の一角だった。
 無骨な送電塔がすぐ近くに見える。エンジンは切られていた。




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