149: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 21:30:34.59 ID:hoMUvMIQo
「どうせプロデューサーさんは目を通さなきゃいけないじゃないっすか」
「そうだけどさ。それはそれとして、こう、あるだろ何か」
何を表しているのかも分からない妙なジェスチャーを交えて彼は答えた。
その様子がなんだか可笑しくて、私は小さく笑う。
「じゃあ、プロデューサーさん以外に誰が最初に読むんすか」
「それも、まあそうだけどさ」
「せっかくこうして持ってきたんすから、読んでくださいよ」
私がそう言うと、彼はあらゆる逃げ道を塞がれたというような顔をした。
あまり見かけない、彼にしては珍しく面白い表情だった。
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