134: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 21:21:58.90 ID:hoMUvMIQo
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次の日、私はいつもより少し早くに家を出た。
辺りをぐるりと見渡してみるけれど、昨日の雨はどこへやら、硬いアスファルトの道には水溜まり一つさえ残っていない。
早朝の冷気を孕んだ風が、微弱ながらも前髪をふわりと揺らす。
それがなんだか心地よくて、風の流れに身を委ねるように全身の力をふっと抜いた。
そうして見上げた空には、爽やかな水色と焼き付けるような白を背景に、綿菓子みたいな雲が二つ、三つと浮かんでいた。
まるで夏の始まりを告げるような朝だ。今日はきっと何かいいことがあるに違いない。
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