芹沢あさひ「この雨がいつか止んだなら」
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12: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 20:04:25.27 ID:hoMUvMIQo

「それを決めるのだって」
「わたしの役目、っすか」
「うん。あさひの好きなように決めたらいい」
「そんな適当でいいんすか」
「適当? まさか。自分の定義する自分こそが、他の何物よりずっと本物だよ」

 雨が降る街の上を、私たちはただ真っ直ぐに進んでいく。

 でも、だけど、それはきっと逆だ。
 街のほうが私たちを置いて先へ進んでいっている。
 私たちは、少なくとも私は、たったの一歩だって動いていない。

 私は、ずっとここにいる。
 あの雨の日も。
 そしていまも。




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