116: ◆J2O9OeW68.[sage saga]
2020/01/04(土) 21:11:06.82 ID:hoMUvMIQo
出来る限りの力で思いっきり手を伸ばした。
すぐ目の前に見えていた、たった一つの答えに向かって。
圧し掛かる恐怖を振り払う必要なんてなかった。
だって、私は知っていたから。
この雨がいつか止んだなら、それがプロデューサーにさよならを告げる時なのだと、ちゃんと解っていたから。
指先が触れる。静電気みたいな熱が右腕の芯に伝う。
それは心を経由せずに、そのまま私の喉を強く震わせて、声になる。
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