309: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 17:57:56.07 ID:ZRhpxi3E0
P「なぜだ……」
紗代子「え?」
P「どうして紗代子は、そんなにも希望を持っていられるんだ……希望を捨てずにいられるんだ……どうして……」
『俺には出来なかった』その言葉を、プロデューサーは必死で飲み込む。
そうだ。だからこそ、今にして思えば馬鹿な手段で紗代子をプロデュースしようなどと思い上がっていたのだ。それでこの娘を傷つけたりもしながら。
自分の手でトップアイドルを生み出そう、そう固執していた自分はなんと醜かっただろう。
だがこの娘は、ただひたすらに純粋に、前を上だけを燃えるような想いで見つめている。
紗代子「プロデューサー」
一瞬、微笑むと、紗代子はステップを踏んだ。
疲れているはずの身体で、難易度の高いジャイブのステップを軽やかに踏んでみせた。
P「お、おい紗代子。無理するな」
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