29: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 09:34:26.93 ID:ck9R+qDf0
黒井社長「あの男……素材を見抜く目だけは確かだからな。その男が見いだした素材……興味はある。必要とあらば、わが961プロに引き抜きをしても……おかしいな」
黒井社長は首を捻る。
目の敵にしている765プロ。だがそれだけに無視も出来ない相手だ。当然に諜報活動を行い、その動勢に目を光らせている。
その765プロの、気になる男が、誰も見向きもしなかった原石を逸材と認め、自らプロデュースに赴く。
黒井社長にとっては、ビッグニュースだ。
以来、その原石を彼は個人的に調査した。
が、その調査結果に彼は眉をひそめる。
黒井社長「これか? これがあの男の認める逸材なのか?」
隠し撮りされた写真は、確かに目鼻立ちの整った美人ではあるが、それほどの原石には思えなかった。
アイドルを志望する娘にしては、平凡。それが黒井の持った紗代子に対する第一印象だった。
しかしなにしろ、あの男の事だ。この自分にすら気づかない何かが、この娘にはあるのかも知れない。
悔しいが、それだけの実績があの男にはあった。今もあの男が選んだ娘は、海外デビュー間近なのだ。
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