211: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:36:41.30 ID:ZRhpxi3E0
瑞希「カフェなのに個室があるのですか……これは驚きました」
善澤「まあ職業柄、こういう場所も知っているというわけだ。人目を気にする話でも自由にできる場所が必要でね」
善澤が2人を連れてきたのは、歩いて数分のカフェだった。
彼が目配せをすると、店員は黙ってこの個室に通してくれた。
善澤「さて……君のプロデューサーの話だったね。いや、来る途中でティンときた」
紗代子「え? 何がですか?」
善澤「Shahの正体……というか、彼女が何者なのかがさ」
瑞希「なんと! どういうことなのですか……?」
善澤「うむ……まあ高山君は、自分の担当プロデューサーのことであるし、真壁君はその親友だ。彼のことについて知る権利はあるかも知れない」
紗代子「はい!」
善澤「なにより、私が話すのを断ったら、君たちは他の者に聞いて回るかも知れない。アイドルがそういうことをするのは危険だ。この業界、悪徳みたいな記者だっているのだからね」
瑞希「はい」
善澤「だからこれは、君たちを護る意味も含めて話そう。それから、君たちがいずれトップアイドルになったら、独占取材でもさせてもらうからね?」
笑いながら言う善澤に、2人は頷いた。
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