179: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 15:04:39.20 ID:ZRhpxi3E0
高木社長「き、君!?」
765プロ社長の高木順二朗が、目を剥いて驚いた後、心底嬉しそうに両手を開く。
高木社長「ついに君は、あそこから出てきてくれたんだね。いや、待っていたよ」
P「……色々とすみませんでした。そして、紗代子が世話をおかけしました」
高木社長「そんなことはないよ……しかし、最初はどうなることかと思っていたが、さすがは君の手腕だ。今日の公演センターを勝ち取った事務所内オーディションは見事だったよ」
P「紗代子は……よくやってくれています。時々、忘れそうになりますよ。あの時のこと」
高木社長「もう、忘れた方がいいんじゃないかね」
P「そうはいきません。今日出てこられたのだって、それがあるからこそ……あの時の屈辱を晴らす為に俺は!」
高木社長「……高山紗代子君を選んだ理由もそれかい?」
P「え!?」
高木社長「時々、可哀想になるよ。何も知らない高山紗代子という娘が」
暫く、沈黙が流れた。
やがて高木社長は、肩を竦めると言った。
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