36: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:45:52.94 ID:G9OiTGlK0
蓮実「身体を動かすのは、嫌いではないですけど……得意というわけではないですね」
ふむ。
蓮実「歌うのは好きです。お友達とカラオケとかにもよく行きます。そうそう、お婆ちゃんの家にはまだ、8トラのカラオケ機もるあんですよ」
37: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:46:21.37 ID:G9OiTGlK0
しかしこの長富蓮実は、違う。
島根という、未だにLDが売られているような環境のせいだろうか。
あるいは、この娘の母親の影響だろうか。
それとも、蓮実自身の資質によるものだろうか。
いずれにしても、この娘は自然にあの頃のアイドルの理想像を体現している。
38: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:47:17.23 ID:G9OiTGlK0
蓮実「レッスンですね。覚悟はしています」
驚いたことに蓮実は、強い決意を秘めた表情で俺に言った。
P「覚悟、とは?」
39: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:48:56.09 ID:G9OiTGlK0
蓮実「でも、蓮実とハスラーって同じ『はす』って言葉が入ってて、お似合いだと思うんですけど」
P「……いいか、蓮実はアイドルとしての素養を十分に持っている。だが、それは今のままでは宝の持ち腐れだ」
蓮実「まあ」
40: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:50:07.56 ID:G9OiTGlK0
そして実際に、総合的なレッスンをやらせてみてわかった。
なるほど、蓮実は運動神経は悪くない。ただ、取り立てて良くもない。
そして歌唱力は、高い。
気持ちが歌にこもっている。
41: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:50:38.54 ID:G9OiTGlK0
トレーナー「ワン、ツー、ワン、ツー。ハイそこでターン!」
蓮実「あ、えっと……きゃっ」ドスッ
P「……」
42: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:51:06.13 ID:G9OiTGlK0
P「今日からは基礎レッスンに加え、さらに本腰を入れたレッスンにとりかかる。まずは重点的にダンスレッスンをおこなっていくからな」
その言葉に、蓮実は強く頷くとポシェットからハチマキを取り出した。
いや――ハチマキにしては長い。と、蓮実はそれを器用に肩から脇にかけて通すと背中で斜め十字に交差させて留める。
43: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:53:11.66 ID:G9OiTGlK0
2人の言っている事も、わからないではない。
だが……
蓮実にはやはり、ダンスレッスンが必要だ。
P「基礎レッスンはトレーナーさんにお願いしていたが、それに加えて今日は特別コーチを頼んだ」
44:名無しNIPPER[sage]
2019/12/28(土) 13:54:27.28 ID:3/j6AIq2O
でたなww
45: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:54:33.92 ID:G9OiTGlK0
蓮実「あ、はい。ええと、若林智香さんですね。こちらこそ、よろしくお願いします」
比奈「ちょ、ちょっと蓮実ちゃん!」ヒソヒソ
蓮実「はい?」
46: ◆hhWakiPNok[saga]
2019/12/28(土) 13:55:53.02 ID:G9OiTGlK0
奈緒「それでいい、っハスラーさんは言うけど、その一緒に踊るってのが大変なんじゃないか……」
比奈「ま、待つっスよ。それよりもハスラーさん今、4人はって……」
P「うむ。2人のプロデューサーからも許可をもらってきてるぞ。いや、むしろよろしくお願いしますと言っていた。4人で集中ダンスレッスンだ」
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