セイバー「聖杯大喜利戦争 座布団十枚目!」イリヤ「おめでとーございまーす!」
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8: ◆8cB8K086lg[sage]
2019/12/25(水) 14:50:46.79 ID:VqN+vqBbo

「……よかった。この抜け殻のような身でも、出来ることはあったのですね」

「抜け殻?」

「ええ。私はとうの昔に己を捨てた身です。私が愚者と呼ばれて胸が痛むのも、結局は王であった私の残滓に響くと言うだけのこと。貴方が私の二の舞にならなくてよかった……」

「そんな馬鹿な話があるか。王様だろうとサーヴァントだろうと、セイバーは立派な一人の人間だ。抜け殻だなんて、あるわけない」

「ありがとう、シロウ。だが、やはり私には実感が無い。愚者の装ってみるというのも、そうすれば違った自分になれるのではという淡い期待を抱いたが故です。けれども、結果はごらんの有様だ。でも、私はそれで構いません。シロウは、例えこのような私であっても、大切だと言ってくれたのですから」

 シロウは握っていた手をゆっくりと離すと、しばらく視線を宙に泳がせて、先ほどよりもよほど深刻な調子で切り出した。

「セイバー、実は一つ謝らなきゃいけないことがあるんだ」

「なんでしょうか」

「セイバーに贈ったプレゼント、本当は桜に渡すつもりの物だったんだ」

「……は?」




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