42: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:37:13.44 ID:yU6CR/tX0
「……やっぱりあたしはちょっとだけ心配だよ、柚ちゃん」
冬のため息のように消えてしまいそうな声。その最後を上手く聞き取れないまま、アタシはどうやら助手席で眠ってしまったみたいだった。いつもはお喋りなら任せてって感じなのに。気づくとアタシは家にいて、あとから美世サンが運んでくれたって知った。
サイドテーブルに置かれたスマートフォンに残ったメッセージ。
「また明日! なにかあったらいつでも頼ってね」
アタシだって頼るばかりじゃなくて頼られるようになりたかったなぁ。そんな想いは放り投げたスマートフォンと一緒にいったん投げ捨てることにした。たぶんアタシだって変わってるはずなんだ、そう信じるしかないから。
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