25: ◆tues0FtkhQ[saga]
2019/12/25(水) 00:28:32.73 ID:yU6CR/tX0
プロデューサーサンの顔を見続けていたら、なんだかいろんなものが揺らいじゃうような気がして、給湯室へとさっと逃げる。やかんのお湯が沸くのを肘をついて眺めていることに気付いてこれは重症だって苦笑いをした。お揃いの模様で並んだマグカップ。お湯をどれだけゆっくり、ゆっくり注いでも、あっという間に終わってしまう。時間稼ぎにはどうやらなってくれないらしい。
「はいっ、コーヒーお持ちっ!」
「ありがとな」
「で、何の用事だったんだ?」
待ってましたと言わんばかり。当然の質問の答えに詰まる。マグカップのコーヒーに写ったアタシはどんな顔をしているだろうか。全然言い出せなくて、揺れる水面に合わせてぐちゃぐちゃだったりしないだろうか。
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