29:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:37:33.31 ID:RKgzRyGx0
その日から、もう誰もいなくなった事務所の中で、
甜花は、たったひとりで待ち続けることにしました。
他に、なんにもやることがない中で、
30:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:05:11.38 ID:RKgzRyGx0
それからしばらくの間、甜花はひとりで過ごし続けました。
……それは、途方もなく長い時間にも感じました。
ですが、晴れの日も、雨の日も、
31:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:06:55.91 ID:RKgzRyGx0
ただ、暗い事務所で眠りにつくのは、
なぜだか、とても寂しい気持ちになりました。
そんな時は、なーちゃんや、千雪さんや、
32:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:08:57.27 ID:RKgzRyGx0
その日、甜花は夢を見ました。
それは、なーちゃんと、千雪さんと一緒に、
プロデューサーさんの車で、海へと遊びに行く夢でした。
33:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:12:03.26 ID:RKgzRyGx0
「甘奈ね、今日はずっと胸がいっぱいだったの」
「なーちゃん……いいこと、あった?」
34:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:14:05.55 ID:RKgzRyGx0
窓から差し込むきれいな朝焼けに目を覚ました甜花は、
いつの間にか、じぶんが眠っていたことに気が付きます。
そして、どうしてか、瞳からは一滴の涙がこぼれていました。
35:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:15:15.51 ID:RKgzRyGx0
さて、すっかり目を覚ました後に、
今日はどんなことをして過ごそうかと、
甜花はあたまを悩まします。
36:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 22:30:32.53 ID:RKgzRyGx0
……すると、誰かの足音が耳に届いて、
甜花は思わずまぶたを開きます。
なぜなら、甜花がここに棲みついてから、
37:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 22:36:56.37 ID:RKgzRyGx0
びっくりしてしまったのは、
その光景がまるで嘘のように思えたから、
ただそれだけの話ではありませんでした。
38:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 22:47:36.02 ID:RKgzRyGx0
そこにはずっと待ち焦がれていた人がいたのです。
甜花は、こらえ切れず、もう一度その名前を呼びます。
39:名無しNIPPER[sage]
2021/04/19(月) 21:51:07.62 ID:op1/hqOz0
え〜〜〜〜〜どうなっちゃうのこれ
続きが気になる……
早く続きをください……
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