25:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:18:38.39 ID:RKgzRyGx0
さて、気を取り直して事務所をのぞいた甜花は、
おもわず声をもらしてしまいます。
しかし、それは予想通りといったところで、
26:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:23:49.13 ID:RKgzRyGx0
「どうして……こんなことに?」
暗がりのなかで、甜花は途方に暮れてしまいます。
もしかすると、知らないうちに283プロダクションは
27:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:30:46.60 ID:RKgzRyGx0
「これから、どうしよう……」
甜花はすぐさま途方に暮れてしまいます。
頼みの綱だと考えていた事務所ですらも、
28:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:32:14.41 ID:RKgzRyGx0
「……千雪さんに、会わなくちゃ」
そのとき、甜花はちいさな決心をします。
この場所で、ずっと待っていようとしたのは、
29:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 00:37:33.31 ID:RKgzRyGx0
その日から、もう誰もいなくなった事務所の中で、
甜花は、たったひとりで待ち続けることにしました。
他に、なんにもやることがない中で、
30:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:05:11.38 ID:RKgzRyGx0
それからしばらくの間、甜花はひとりで過ごし続けました。
……それは、途方もなく長い時間にも感じました。
ですが、晴れの日も、雨の日も、
31:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:06:55.91 ID:RKgzRyGx0
ただ、暗い事務所で眠りにつくのは、
なぜだか、とても寂しい気持ちになりました。
そんな時は、なーちゃんや、千雪さんや、
32:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:08:57.27 ID:RKgzRyGx0
その日、甜花は夢を見ました。
それは、なーちゃんと、千雪さんと一緒に、
プロデューサーさんの車で、海へと遊びに行く夢でした。
33:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:12:03.26 ID:RKgzRyGx0
「甘奈ね、今日はずっと胸がいっぱいだったの」
「なーちゃん……いいこと、あった?」
34:名無しNIPPER[saga]
2021/03/14(日) 14:14:05.55 ID:RKgzRyGx0
窓から差し込むきれいな朝焼けに目を覚ました甜花は、
いつの間にか、じぶんが眠っていたことに気が付きます。
そして、どうしてか、瞳からは一滴の涙がこぼれていました。
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