90:名無しNIPPER[saga]
2020/01/01(水) 17:59:29.13 ID:12PeC/pS0
「なるほど、信代さん。あなたが主犯というわけですか。」
「そうですよ。アンタたちもこれで満足でしょ。だから早くこの人自由にしてよ!」
信代は平然とした態度で刑務所に行く覚悟を決めていた。
これで事件が解決すれば信代は刑務所に服役という形で幕を閉じる。
だがそれは右京の望む解決ではなかった。
「ひとつ聞かせてください。子供たちのことはどう思っているのですか。」
「は?だって子供は…」
「ええ、現在祥太くんは病院で治療を受けておりあなた方が誘拐したじゅりちゃんは親元へ帰されました。
ですがこれで事件が解決したとあなた方は本気で思っているのかと聞いています。
そう、じゅりちゃんが実の親から虐待の仕打ちを受けていたことについてですよ。」
そのことを問われて二人は険しい表情で俯いてしまった。
一時は我が子のように可愛がっていた娘だ。愛情がないわけではない。
だが警察に拘束された状況で自分たちにはどうすることも出来ないのが現状だった。
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