70:名無しNIPPER[saga]
2020/01/01(水) 11:31:03.07 ID:12PeC/pS0
「けど事情を察した信代がうちの子だった言い張ってね…」
「信代さんが?何故そんなことを言ったのでしょうか。」
「さあね、うちの人間は何かしら厄介な事情を抱えてるんだよ。」
「厄介な事情…言い換えればその事情であなた方は家族で居られる理由ですか…」
「そう、治たちだって同じさ。ある日突然うちへ転がり込んできた。
厄介な事情を抱えてるのはすぐにわかった。けどそのことは今まで一度も聞かなかった。
何故かって?居心地がよかったからさ。
家族で居られた。それだけで十分だったからだよ。」
今が良ければそれで充分。その言葉は今回の事件における動機そのものだろう。
その行いはどれだけ正しくても法を犯したものだ。
だが右京がどれだけ正論を吐こうとこの家族は受け入れはしない。
彼らに取って大事なのは今なのだから。
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