48:名無しNIPPER[saga]
2020/01/01(水) 09:59:57.04 ID:12PeC/pS0
右京たち特命係が柴田家の張り込みを開始してから既に二日が経過した。
今日も右京は店の方を冠城と青木に任せて自分は柴田家の人間を調査することにした。
右京が探ったのは父親だ。冠城が正太から聞いた話によると父親は工事現場で働いているとのこと。
そこで右京はこの近辺にある建設会社を手当たり次第に当たった。
ここ一ヶ月以内で柴田という名の中年の作業員が怪我をしていないかと探ってみた。
「ああ、柴田治さんね。確かにうちで働いていましたよ。」
何件か周ってようやく柴田家の父親が務めている会社を突き止めた。だが…
「けどあの人もう辞めてますよ。」
「辞めた理由は何でしょうか?」
「怪我ですよ。全治一ヶ月の怪我を負ってね。それで労災を申請したんですけど…日雇いだから労災は降りなくて…」
会社の事務の人間は戸惑いながら返答するがどうやら保険料を払っていなかったらしい。
それに作業員といっても柴田は日雇いだった。
つまり雇用関係において彼は正規の社員ではなかった。そのせいで労災が降りなかったようだ。
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