40:名無しNIPPER[saga]
2019/12/25(水) 01:40:15.85 ID:4eonmOIU0
「ごめんな。お詫びの印にこのコロッケ持って行ってくれ。」
とにかく今の状況で子供たちの信用を失うわけにはいかない。
祥太たちにコロッケの残りを渡すと三人はそのまま家に帰ろうとした。
片手にコロッケの入った袋を持ち幼いゆりを連れて帰ろうとする祥太と母親。
そんな帰り際にふと冠城はこんなことを尋ねた。
「そういえば妹ちゃんは名前なんていうんだい。」
その問いかけに思わず祥太が険しい顔でゆりの方をジッと見ていた。
そう、気になるのは妹の名前だ。
昨夜の柴田家を覗き見した時に偶然ながらゆりの名前を知った。
ここでゆりから自分の名前を聞けばもしかしたら本当の名を聞けるのかもしれない。
だがゆりからは思わぬことを告げられた。
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