23:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:34:57.88 ID:w7wIwWN50
「それでこれからどうするつもりですか。捜査本部にこのことを伝えます?」
「まだそれには早いでしょう。あちらも忙しいようですしあの子が本当に北条じゅりちゃんであるという確固たる証拠を得てからでないとなりません。」
「けど悠長なことはやってられませんよ。あの家族がじゅりちゃんに危害を加える可能性はある。そうなってからじゃ遅いですよ。」
冠城の懸念は最もだ。現在あの柴田なる家族を信じられる要素は何一つとしてない。
店では万引きの常習犯と疑われている家族の元に居れば子供の身が危険に晒される可能性は大いにある。
「わかっています。ですから今夜から僕たちであの柴田なる家を張り込みましょう。」
「店の業務に加えて夜は張り込みですか…これはつらいな…」
やはりそれしか方法はないかと冠城も思わず愚痴を零してしまうが現状では妥当な判断だろう。
とにかく最優先すべきは子供の安全を確保すること。
そのためには寝ずの張り込みも止むなし。
けれど昼のスーパーの業務に加えて夜の張り込みとなるとこれでは捜査に当たる伊丹たちとそう変わりない負担だと思わずにはいられなかった。
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