104:名無しNIPPER[saga]
2020/01/01(水) 18:12:45.18 ID:12PeC/pS0
「わかりますか治さん。あなたが教えた行為が結果的に人を死なせた。
そんなあなたがこのまま責任も取らずに事件を終わらせるなど許されるはずがない。
あなたは子供たちを育てた責任を取らなければならないんですよ。」
「…それじゃあ…じゅりを救うやり方って…」
「そうです。あなたは子供たちに盗みを覚えさせてしまった。
そして子供たちは人を死なせた。親としてその責任を取るために過去の犯罪を認めてください。」
それが右京の提示したじゅりを救う唯一の方法だった。
こんな方法を知らされた二人はやりきれない思いで嘆くしかなかった。
彼らの生い立ちを知った今となってはその関係にもある程度の理解ができる。
この家族は誰もが心に傷を負っていた。だがそれと罪を重ねてきたことは別問題だ。
いくら自分たちが過去に傷ついたからといって他の誰かを傷つけていいわけがない。
「何でよ…どうしてこんなことになったのよ…」
信代はそう嘆いた。自分たちは家族が欲しかった。唯それだけなのにどうして…
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