【たぬき】小日向美穂「令和狸合戦ぽんぽこひなた 〜さらわれたPさんを追え〜」
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117: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2020/02/27(木) 01:37:49.94 ID:SQAfR/tb0

「ご覧の通り、我が村は人間社会と深く関わりを持ちます。儂は時代の流れに従い、人とたぬきの血を混ぜ合わすもやぶさかではないと考えておりましてな。
 であれば相手もまた、ただの人であってはならない。そこに現れたのが婿殿、貴殿のような奇妙奇天烈な客人(まろうど)というわけです。
 薫はまだ子を成せる歳ではありませぬが、色々な意味で将来有望と確信しております。いかがですかな?」

「いかがですかったって、そんな勝手に決められても――」

「憚りながら、婿殿。事はもう『偶然のなりゆき』で修正の利かぬところにまで進んでいると自覚した方がよろしい」

 返す言葉は、これまでより一段低く、厳かだった。
 その圧に息を呑むと、一瞬前までの威圧感はどこへやら、龍崎氏はにっこりフレンドリーに微笑んだ。


「……まあ、急な話で戸惑うのも無理からぬ話。しばしこの村にご滞在なされませ。豊かな自然と旨い飯でも楽しみつつ、ゆるりと考えましょうや」




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