女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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42: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:05:10.29 ID:oirh8cVe0
女「はい」
男「昨日の質問について、なんだけど」
女「はい」
43: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:09:37.67 ID:oirh8cVe0
女「やっぱり、私は男さんのことが好きなようです」
男「え」
女「また一つ、質問をしても良いですか」
44: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/15(日) 23:11:42.36 ID:oirh8cVe0
ここまで。また後日。
45: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:07:31.27 ID:XxmaiqzQ0
男「え」
女「男さんの、好きな人を教えてください」
男「む、昔の話だよ?」
46: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:10:16.53 ID:XxmaiqzQ0
男「む、昔の話だからね……」
僕は重ねて言って、彼女と少しだけ距離を置いて、話し始めた。
男「中学の頃に、陸上部の先輩がいてさ。凄い明るくてムードメーカーの」
47: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:14:06.12 ID:XxmaiqzQ0
女「悲しい、ですね」
男「いやあ、別にそんなこともないよ」
女「そうなのですか」
48: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:16:38.48 ID:XxmaiqzQ0
女「私の気持ちは、『憧れ』なのでしょうか」
胸に手を当てて、彼女はそう呟いた。
女「男さんに好きな人がいた、と聞いて、胸が少しだけ、キュッと締め付けられるような」
49: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:23:39.95 ID:XxmaiqzQ0
男(……気まずい)
気づけば二人で寄り添うように、ストーブで暖を取る。
身体は少しずつ暖かくなっていくけれど、冬の空気は冷え切っていた。
50: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:26:31.43 ID:XxmaiqzQ0
男「それは凄いね」
女「父が映画関係の仕事をしているので、よく観ます」
男「へえ! それはもっと凄い」
51: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:28:13.05 ID:XxmaiqzQ0
男(ううっ、トイレ……)
軽く身震いをして、僕はトイレに向かった。
男「ごめん、トイレ行ってくるね」
52: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/18(水) 22:32:33.91 ID:XxmaiqzQ0
男「……ん?」
トイレを済ませて、僕は教室に戻ろうとしていた。
しかし、教室の中がいつもよりも騒がしい。というか、いつもと間違いなく違う騒がしさだ。
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