47:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 20:52:58.38 ID:DAlloLM6O
〈Transcending my life〉
いつかのステージの上で感じた寒さはもう感じない。
48:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 20:53:47.86 ID:DAlloLM6O
〈Transcending my world〉
もうすぐ曲が終わる。
わたしたちは変えられたのかな、この世界を。
49:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 20:56:46.30 ID:DAlloLM6O
最後のフレーズを歌い終えた直後に、集中の糸がプツリと切れた。
心地よい疲労感と共に今までは聞こえなかった音が耳に届くようになる。
初めは雨が降っているのかと思った。
50:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 20:58:28.25 ID:DAlloLM6O
【オーディション直後・舞台袖】
「あさひちゃーーん!!!」
51:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 20:59:56.48 ID:DAlloLM6O
「あさひ」
興奮する愛依ちゃんの腕から抜け出そうとしていると、冬優子ちゃんに声を掛けられる。
52:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:01:07.22 ID:DAlloLM6O
その時、プロデューサーさんが姿を見せた。
「みんな、お疲れ」
53:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:02:20.94 ID:DAlloLM6O
「いや、はは……俺はプロデューサー失格かもしれないと思ってな……
ずっと側にいたのに、三人がこんなに素晴らしいステージを生み出せるなんて俺は考えてもいなかったんだ。今日のパフォーマンスは俺の想像なんて遥かに超えていたよ。
それが嬉しい反面、情けなくもなってさ……」
54:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:04:24.91 ID:DAlloLM6O
「ま、想像なんて出来なくて良かったんじゃない?あんたの掌の上で転がされるレベルのアイドルじゃ“その程度”って事でしょ」
「はは、そうだな」
55:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:06:51.92 ID:DAlloLM6O
「いや、冬優子の言う通りだよ。
最近はストレイライトの仕事が軌道に乗って来てたから俺も気が抜けてたみたいだ。
ストレイライトはもっと上のステージに立つべきだって今日ハッキリとわかった。みんなのプロデューサーだと胸を張れるよう、俺も頑張らないとな」
56:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:08:25.95 ID:DAlloLM6O
「ねぇプロデューサーさん、今日のステージなんかいつもとちがう感じがしなかったっすか?」
「違う感じ?パフォーマンスの話か?何かと言われると一言で言うのは難しいが……」
57:名無しNIPPER[saga]
2019/12/08(日) 21:24:19.94 ID:DAlloLM6O
【オーディション番組終了後・控え室】
わたしたちは番組史上最多の票数を獲得して優勝した。
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