ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:40:12.24 ID:kNKMPaOnO
「ハーマイオニー……?」

ドカンッ!

「ひぃっ!?」
「きゃああああっ!? 誰が助けてぇええ!!」

バキバキバキバキッ!

透明マントによって教授陣の目を掻い潜り、地下室へたどり着いた一行は恐る恐るトイレに入り、ハーマイオニーの名前を呼ぶも、返ってきたのは悲鳴であり、備え付けられた洗面台を叩き割る轟音や、トイレの個室を粉砕する爆音だった。そこには棍棒を振るうトロールが居た。

「僕が囮になって奴の注意を引く! ロンはその間に、ハーマイオニーを助けるんだ!」
「わ、わかった!」
「ハリー! お願いだから無茶はしないで!」
「ドラ子は魔法で援護を!」

透明マントを纏ったハリー達に間抜けなトロールは気付かず、子供でも簡単に背後を取れた。
意を決してマントを脱ぎ捨て、ハリーはトロールの背中に飛びつき、頭までよじ登った。

「ーーーーーーーーーーーーーッ!?」

襲撃に気づき、困惑も束の間、怒り狂ったトロールがハリーを振りほどこうと散々に暴れた。
その間にロンは破壊された個室に蹲って泣きじゃくるハーマイオニーを助け出し、ドラ子は様々な魔法をトロールの背中に放ったのだが。
しかし分厚い皮膚と脂肪に阻まれて効かない。

「ッ!?」

ひときわ大きく暴れた際、ハリーの杖がトロールの鼻の穴に深々と突き刺さった。好機だ。

「ウィーズリー! ハリーの代わりに囮を!」
「よし、わかった! やい、ウスノロ! よくも僕の大事なハーマイオニーを泣かせたな! 僕が相手になってやるからこっちを見ろ!!」
「……?」
「ひぇっ」

トロールが振り向く。ロンは怖くてちびった。


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