ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:13:04.37 ID:kNKMPaOnO
「いよいよ明日だな、ドラ子よ」
「はい、お父様!」

マルフォイ家の一人娘、ドラ子・マルフォイはホグワーツ入学を明日に控え、不安と期待が入り混じった複雑な心境で父から訓示を頂いた。

「今更言うまでもないが、マルフォイ家の名に恥じぬよう、勉学に励むように」
「はい! しかと心得ました!」
「魔法薬学を担当しているセブルス・スネイプと私は旧知の仲だ。何か困ったら頼るように」
「はい! わかりました!」

ホグワーツへの入学が決まってから今日に至るまで、ドラ子の父、ルシウス・マルフォイは一言一句全く同じ訓示を何度も繰り返していた。
隣で聞いていたドラ子の母、ナルシッサ・マルフォイはそんな夫に苦笑しつつ口を挟んだ。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:15:59.63 ID:kNKMPaOnO
「あなた、ドラ子なら大丈夫ですよ」
「ええい! お前は黙っておれ!」
「そんなに我が子が信用出来ませんか?」
「お前は自分の娘が心配ではないのか!?」
「私達の娘ならきっと上手くやれますよ」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:17:51.79 ID:kNKMPaOnO
「もっとも重要な話とは何ですか、お父様?」

キョトンと首を傾げるドラ子の肩から、父親譲りの美しいプラチナブロンドの髪が、まるで銀糸のような輝きを放ってサラサラと流れた。
母親譲りの青白く尖った顎が特徴的な顔立ちは一見すると冷たい印象を見るものに与えるが、好奇心に輝く瞳は年相応な愛くるしさを放っており、そんな魔法界随一の美少女である愛娘に対して忠告めいたことを口にするのは父としては大変心苦しかったが、何よりも娘の為にこれだけは言っておかなければならなかった。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:19:27.61 ID:kNKMPaOnO
「では、その闇の帝王の手から逃れた、生き残った男の子についてはどこまで知っておる?」
「たしか私と同い歳であったと記憶してます」
「そうだ。そして私が集めた情報によると、その子供も明日、ホグワーツに入学するらしい」
「そ、それは真ですか、お父様!」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:21:29.73 ID:kNKMPaOnO
あくる日、ホグワーツに向かう汽車の中にて。

「お前がハリー・ポッターか?」

号泣して暫しの別れを惜しむ父と、そんな情けない夫の背を撫でつつ車窓から身を乗り出して手を振る娘に手を振り返す母との別れを終えて、ドラ子は列車を隈なく見て回った。
以下略 AAS



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