【シャニマス】摩美々「ナッキンコールにありがとー」
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12: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:40:26.63 ID:JiBnuEL3o



 撮影場所の公園へ戻ると、福の神のように丸々とした監督が待っていた。いつも通りのにこやかな顔だけれど、その眉が今はハの字を描いている。

以下略 AAS



13: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:41:04.50 ID:JiBnuEL3o


 途中、監督がもう一度私に向き直ってくる。


以下略 AAS



14: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:41:44.76 ID:JiBnuEL3o


「そうしたら撮影は改めて、再来週の木曜でよろしくね」


以下略 AAS



15: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:42:19.90 ID:JiBnuEL3o


「……監督、よく知ってますねー」

「うちのスタッフは全員、摩美々ちゃんのファンだからねぇ! みんなで応援にも行くよぉ!」
以下略 AAS



16: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:42:54.02 ID:JiBnuEL3o



  それはただのハリボテの月
  厚紙の海に浮かんでる
以下略 AAS



17: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:43:26.75 ID:JiBnuEL3o


「──田中摩美々さん、"第二位"ですっ!!!」




18: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:43:58.73 ID:JiBnuEL3o

 目の眩むようなスポットライトの中、司会者のその叫び声を聞いた瞬間。


 手足の先がすーっと冷えた。
以下略 AAS



19: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:44:37.10 ID:JiBnuEL3o


 差し出されたマイクを丸々一拍遅れてから、慌てて手にして言う。


以下略 AAS



20: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:45:16.58 ID:JiBnuEL3o

「すいませーん、私ダメでしたー」


 わざわざ舞台袖まで迎えに来てくれていたプロデューサーに、そう言った。
以下略 AAS



21: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:45:53.23 ID:JiBnuEL3o

自分を抑えるために、私は息をゆっくり吐く。


「皆の期待を裏切る悪い子でー……ごめんなさい」
以下略 AAS



22: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/12/04(水) 22:46:25.12 ID:JiBnuEL3o


 限界だった。
 靴もスーツも真っ暗な舞台袖も……何もかもが溶けて滲んで。私の目に映るものは全て、涙で溺れたみたいになった。

以下略 AAS



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