【シャニマス】アルストロメリアと幸せな日常
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53: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/12/04(水) 18:45:33.22 ID:86FQdztyO

 
「今日の朝ご飯はね、甜花ちゃんが作ったんだよ!」
 
「にへへ……甜花、頑張った……」
 
 この朝食を食べるのも、もう数百回目だ。
 
「凄いじゃないか甜花、勉強したのか?」
 
「……それは、その……千雪お姉ちゃんに……」
 
「ふふ、それでも頑張ったのは甜花ちゃんよ? 私、今日は全然お手伝いさせて貰えませんでしたから」
 
「……甜花が、一人で……お兄ちゃんに、褒めて欲しかったから……」
 
「そっか。ありがとな、甜花」
 
 こうして甜花を撫でるのも、数百回目だ。
 
「いーなー。甘奈も撫でて貰いたいっ!」
 
「それじゃ……お夕飯は、なーちゃんが作って?」
 
「うんっ! お兄ちゃん、めーっちゃ期待しててね!」
 
「甘奈が作ってくれるのか。それは楽しみだな」

 きっと。
 今日、それは訪れないだろうが。
 
「モテモテですね、兄さん」
 
「モテモテって……」
 
「お兄ちゃん……お代わり、いる……?」
 
「えっ? あぁいや、大丈夫だ。もうお腹いっぱいだよ」
 
「それじゃあお兄ちゃん、甘奈達と遊ぼっ?」
 
 そう言って、甘奈は背後から腕を回して来た。
 肩に掛かる長い髪から、ふんわりと甘い香りが漂う。
 耳元に掛かる息が擽ったい。
 それだけで、酔ったかの様に意識が遠のきそうだった。

「……甜花も、一緒にゲームしたい……」

「あらあら……兄さんったら人気者ですね」

「はは、そうだな」

 ……でも、ごめん。

 きっと大丈夫だ。
 俺は千雪を信じてる。
 彼女達を信じてる。
 俺を信じてくれると、そう信じてる。



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