91: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:56:30.16 ID:/pT5YGo8o
―― 夜 ――
―― 街道 ――
92: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:56:56.77 ID:/pT5YGo8o
指揮官「ッ!?」バッ
指揮官「赤……城」
赤城「お久しぶりですわ、指揮官様。何もお変わりなく。素敵なお姿ですね」
93: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:57:23.67 ID:/pT5YGo8o
指揮官「馬鹿なことをするもんじゃない、赤城……! すぐ、戻るんだ……!」
赤城「いいえ、あそこにはもう戻りません。指揮官様も、ここに戻る必要はありません」
赤城「私がお連れしますわ……二人だけの場所へ」スゥッ
94: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:57:50.40 ID:/pT5YGo8o
………………
…………
95: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:58:17.05 ID:/pT5YGo8o
赤城「何故、と仰られるのですか? 指揮官様。分かりきっているじゃありませんか」
赤城「指揮官様と結ばれるために、赤城はここに居るのです!」
指揮官「まさか本当に、それだけの為に……?」
96: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:58:44.29 ID:/pT5YGo8o
赤城「一目惚れでした……」
赤城「始めてお会いしたその時から、運命を感じていました」
赤城「指揮官様と結ばれるのは、私しかいない! 私と結ばれるのは、指揮官様しかありえない!」
赤城「そう信じて、今までずっと生きてきたのです!!」
97: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:59:11.01 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……? この音……どこかで……」
赤城「……偵察機? まさか!?」バッ
98: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:59:38.29 ID:/pT5YGo8o
ロング・アイランド「指揮官さん〜! 大丈夫なの!?」
アマゾン「助けに来たぞ!」
99: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:00:05.53 ID:/pT5YGo8o
加賀「後は密林が指揮官の自宅を中心に数十里程の範囲内で廃棄された施設を洗い出し、私と長島で虱潰しに偵察機を飛ばして捜索したと言う訳だ」
アマゾン「アマゾンだ」
100: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:00:32.52 ID:/pT5YGo8o
ベル「では赤城様は、軍の正義に著しく反すると知りながら今回の誘拐に至ったと?」
赤城「お硬い頭では理解出来ないのかしら。規則、規律と縛られて生きて、それで本当に幸せと言えるの?」
赤城「この胸に生まれた気持ち一つさえ自由にならずに、どうして生きていると言えるの?」
101: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:00:59.90 ID:/pT5YGo8o
赤城「ッ!」
アマゾン「平和な海を取り戻すために……より良い世界を創り上げていくために。私達はその想いを一身に受け、船の記憶より建造される」
アマゾン「そうして生まれた私達は、役目を果たすために衣食住さえも保証され、国の支援の中で安住を約束される。言うなれば、あの港全てが人の想いの結晶だ」
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