84: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:53:19.79 ID:/pT5YGo8o
―― 街道 ――
隣人「おや、おはようさん。今朝も早いね」
85: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:53:46.54 ID:/pT5YGo8o
指揮官(その甲斐あっての事なのか、こうして穏やかな日々を過ごす内に当時の事を思い出すことも少なくなってきた)
指揮官(彼女たちの活躍はテレビでも普段から目にしているが、自分がかつてあの場に居たことすら、最早単なる夢であったようにさえ思える)
指揮官(……ただひとつだけ、気になるとすれば赤城の事だ)
86: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:54:13.67 ID:/pT5YGo8o
―― 役場 ――
指揮官「ふむ……今日も届出はあまりないか」
87: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:54:40.95 ID:/pT5YGo8o
指揮官「俺の鞄からか? 音が鳴るような物は入れてなかったような……」
指揮官「ん? これは……」
キィーン
88: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:55:08.38 ID:/pT5YGo8o
加賀《そうだったな。だが今更呼び方を変えるのも決まりが悪い、見逃せ》
指揮官「対外的にはあまり良くなさそうだが……しかし、久々にお前の声を聞いたな、加賀」
89: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:55:35.41 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……なんだと!?」
加賀《実は姉様は、お前が居なくなってからずっと覇気を失くしたかのように大人しくなっていた》
加賀《それは二年の歳月を費やした今でも同じで、まるで快方に向かう予兆を見せなかった》
90: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:56:02.88 ID:/pT5YGo8o
加賀《何が起きたかも把握出来ない以上、まだ大事には出来ない。秘密裏に捜索を始めているが、今の所進展は無い》
加賀《……お前の現住地はこちらでは把握していない。軍から離れた時点で、お前の情報は更新されていない》
加賀《故に前もってそちらに向かう事は出来ない。無関係であるかも知れないからな》
加賀《だがもし、そこへ赤城が現れたら……》
91: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:56:30.16 ID:/pT5YGo8o
―― 夜 ――
―― 街道 ――
92: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:56:56.77 ID:/pT5YGo8o
指揮官「ッ!?」バッ
指揮官「赤……城」
赤城「お久しぶりですわ、指揮官様。何もお変わりなく。素敵なお姿ですね」
93: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:57:23.67 ID:/pT5YGo8o
指揮官「馬鹿なことをするもんじゃない、赤城……! すぐ、戻るんだ……!」
赤城「いいえ、あそこにはもう戻りません。指揮官様も、ここに戻る必要はありません」
赤城「私がお連れしますわ……二人だけの場所へ」スゥッ
94: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 18:57:50.40 ID:/pT5YGo8o
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