72: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/03(火) 23:27:37.97 ID:xb2lkOTBo
指揮官「軍の考えで言えば、お前たちは兵器だ」
指揮官「一人ひとりが軍事力とも呼べる能力を持ち、対抗し得るのは同じ力を持つKAN-SEN……或いはセイレーンしか居ない」
指揮官「それだけの力を持った存在を、一個人に与えるべきではないという事だ」
赤城「そんなの、指揮官様一人がこの施設を運営していても同じ事ではないですか!」
指揮官「ここはあくまで軍の管理下に置かれている場所だ。外に出るのとはまた違う」
指揮官「……それに、本来であればそうならないように、お前たちとは深く関わってはいけないという規則もあるんだ」
赤城「……? でも、指揮官様は私達を良く気にかけて下さって……」
指揮官「僭越すれすれさ。規則では推奨されない、と書かれているからな。してはならないという程ではないんだ」
指揮官「だから母港内で人間は俺一人だし、他の人員は饅頭くらいだ。本当ならベルファストの買い出しだって頼んで良い事じゃない」
赤城「では指揮官様は、危ない橋を渡ってでも私達とお話を……?」
指揮官「……俺はお前たちをただの兵器とは思っていない。心もあれば感情だってある」
指揮官「必要最低限の接触だけでは、いつも俺達の都合で死地に向かわせられるお前たちを労うことなんて出来ないと思うんだ」
指揮官「そう思って上の方にも何度も改善案を提出したし、報告書でも殊更にお前たちの友好性を強調してみたのだが、成果は芳しく無くてな……」
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