2: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/03(火) 22:55:10.04 ID:xb2lkOTBo
始まりはただのお役目であったように思う。それがいつしか敬意に変わり、やがて慕情へと変質するのに幾らも時間は掛からなかった。
切掛けは思い出せない。何故これ程までに想い焦がれるのかさえ分からない。元より理由などないのかも知れない。
ただひとつだけ確かなのは、あの日生まれた感情は今尚粘ついた炎のように胸の奥で燻り続け、
終生消えることは無いだろうという予感だけ。
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