108: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:04:09.78 ID:/pT5YGo8o
赤城「ふ、ふふ……浅ましいこと。天女に焦がれて羽衣をくすねた所で、卑劣な輩の行く末なんて分かりきっていた筈なのに」
指揮官「……赤城……」
109: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:04:37.09 ID:/pT5YGo8o
加賀「姉様!?」
アマゾン「馬鹿者、ベルファスト!! 何故撃った!?」
110: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:05:03.83 ID:/pT5YGo8o
朝日が差し込む。縋るように伸ばされた片腕は、光の中で少しずつ輪郭を失い、やがて消えていった。
同時に、その袖の下から何かがひとつ転がり落ちる。
111: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:05:30.86 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……これは、プラスチックの……パック? 何故こんな物を……」
加賀「……その容器は、お前が姉様に贈ったものだそうだ」
112: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:05:58.09 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……簡単に捨ててしまえる想いなら、どんなに楽だっただろうな……」
113: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:06:24.84 ID:/pT5YGo8o
―― 母港・面会室 ――
指揮官「…………」
114: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:06:51.72 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……お前たちには、本当に苦労をかけたな。俺のせいで、すまなかった」
エンプラ「今回の件は完全にこちらの落ち度だ。既に一般人である貴方を巻き込んでしまったのは私達なのだから」
エンプラ「責は全てこちらにある。本当に申し訳ない」
115: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:07:18.40 ID:/pT5YGo8o
指揮官「……俺の為に動いてくれた皆は、どうしている?」
エンプラ「独断で動いたのは確かだが、結果として惨事を未然に食い止めた。お咎めはないよ」
エンプラ「ベルファストは……自ら謹慎を申し出たが。やむを得ない理由があったとはいえ、赤城にとどめを刺した自分が無罪放免は許されないと主張してな」
116: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:07:45.48 ID:/pT5YGo8o
エンプラ「加賀は……流石に塞ぎ込んでいるな」
指揮官「……無理もない。目の前で姉を失ったのだから」
117: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:08:12.08 ID:/pT5YGo8o
エンプラ「それで、元指揮官が望むのであれば、軍の方でそちらの身柄を保護するか、或いは今度こそ誰の目も届かない住まいを探し出して提供するか、提案しているのだが……」
指揮官「不祥事の隠蔽の為に、手元で飼われるか世捨て人になるか選べということか」
118: ◆rDMPFYnrzE[saga]
2019/12/04(水) 19:08:39.60 ID:/pT5YGo8o
エンプラ「……さて、それじゃ私もそろそろお暇しようと思う。現在着任している貴方の後輩には、まだまだ補佐が必要だからな」
指揮官「……上手くやれているか?」
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