環いろは「桜子ちゃんが二人になっちゃった?!」
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36: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/12/01(日) 16:39:52.29 ID:5yCClcPC0

やちよ「私はいろはの希望を受け継いだ」

桜子「 |・・・・・・・| 」

やちよ「私といろははお互いに誰よりも信頼し合っていた。そのためか、私は衰えていた魔力が元に戻るどころではなく、今までにないくらい強くなった」

やちよ「いろはの希望の力を使って、私はこの年になっても戦い続けられた」

桜子「 |・・・・・・・| 」

やちよ「・・・・・・・・」

やちよ「・・・・今、世界中が災害に見舞われているのは知っている?」

桜子「 |一応知っている。40年前に灯花のサーバーが処分される前のデータで見た。まだ続いているの?| 」

やちよ「続いているわ。しかも日を追うごとに大災害と化していってる」

桜子「 |原因は何?| 」

やちよ「科学的には解明されていないわ。でも私は確かな原因をキュゥべえから聞いた。ういちゃんが生み出した魔女よ」

桜子「 |ういが・・・・| 」

やちよ「その魔女は回収の固有魔法を持っている。世界中を転々として、行く先々で穢れを回収して、その度に力を増している。このまま放っておけばワルプルギスの夜を凌ぐ厄災になりかねない」

やちよ「そしてその魔女が神浜に戻ってこようとしている。おそらく明日には到着する」

やちよ「私は、受け継いだいろはの希望を全て使って魔女を打ち倒すわ。きっとこれが私の最後の戦いで、最後の日になる」

やちよ「でもそれをしてしまうと、桜子さんが今まで感じていたいろはの気配が完全に無くなるかもしれない」

桜子「 |・・・・・・・| 」

やちよ「だから・・・そうしていいかの、桜子さんの許しを得ようと思って・・・。もし桜子さんが強くやめてほしいと思うのだったら、私は考え直すわ」

やちよ「だけど、考え直したところでどの道私はもう寿命。だったら最後に抗いたい。私といろはが居たこの神浜を、世界を、守るために・・・」

桜子「 |・・・・・・・| 」

やちよ「・・・・・・・」

桜子「 |・・・・・・・| 」

やちよ「・・・・・・・」


私は何も言えなかった。
やちよも何も言わなかった。何も言わずに私の元を去った。

翌日、
今まで感じられていたいろはの気配が完全に消えた。









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