【安価・コンマ】傭兵として生きる part2
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69:名無しNIPPER[saga]
2019/12/15(日) 19:27:40.89 ID:3Qvd3eSW0
飯田「倫理的な問答はまたの機会にしてくれ。それより具体的な計画は?」

イーゴリ「それは...教えるわけないだろ?だが新兵器の輸送場所は教えてやる」

ガイル「待て、あの兵器はまだ完成していない筈だぞ」

イーゴリ「たかが一研究者にプロジェクトの全容を教えているわけないだろ。お前とは違う研究チームが実用化まで漕ぎ着けたんだよ」

ガイル「そんな...!」

飯田「いいから肝心の場所を教えろ」

イーゴリ「西部アメリカ同盟、ニューロサンゼルス」

飯田「たしかあそこは今軍部の独裁に反対するレジスタンスがテロ活動を相次いで行なっている危険地域のはずだが...」

シモーヌ「そこで具体的に何をするの、言いなさい」

シモーヌは銃口をイーゴリのこめかみに当て、引鉄に指をかけた。

イーゴリ「悪いがこれ以上は教えられないなァ」

ガイル「そろそろドアロックが外れる、行かないと。こいつはどうするんだ?」

飯田は大きく息を吐き出し、イーゴリに目を合わせ質問した。

飯田「お前は何故、先駆者に?」

イーゴリ「...」

イーゴリは遠くを見つめた。その眼は現在ではなく過去を見ているようである。


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