593:名無しNIPPER[saga]
2020/04/20(月) 22:58:46.15 ID:fRtF6+Tl0
その頃、飯田とシモーヌは絶体絶命の状況に陥っていた。
飯田「道がない...!」
シモーヌ「どうする!?」
飯田「くっ...」
その時瓦礫が突然吹き飛ばされた。
飯田「ゲホッ...なんだ?」
アリーラ「お久しぶりですね」
シモーヌ「あなたは...アリーラ、だったかしら?」
アリーラ「はい。さあ、早く。ここから出ないとミンチになりますよ」
飯田「...分かった」
他に手があるわけでもなく、2人は大人しくアリーラについていくことにした。
シモーヌ「それで、アナタも賞金を?」
アリーラの後を追いながらシモーヌが口を開いた。
アリーラ「いいえ...。そういえば国連もアナタ達を国際手配することに決めたみたいですよ」
飯田「国連が...?クソッ...」
シモーヌ「これも奴らの仕業...。いよいよ本格的に私たちを消しにきたみたいね」
アリーラ「その通りです。先駆者は残る邪魔者はアナタ達だけだと考えているようですよ」
飯田「なっ、なぜ先駆者を!?」
アリーラ「...。話せば長いですから。そうそう、本当はこれを渡すために来たんです。...彼女がこれを望んだかは分かりませんが、私はそうすべきだと思った」
彼女は走りながら飯田に救急キットとフラッシュドライブを渡した。
飯田「このドライブは...?」
アリーラ「中を見れば分かります」
飯田「そうか...。で、彼女とは?」
アリーラ「...アナタが愛した人ですよ」
飯田「っ...!」
突然アリーラは立ち止まった。
アリーラ「さあ、ここが出口です」
シモーヌ「あなたは行かないの?」
アリーラ「ええ。私は少し時間を置いてから出ます。アナタ達と一緒に居るのを見られるのは色々と厄介なんですよ」
飯田「待てっ!彼女の何を知ってる!」
アリーラ「...親友ですよ、彼女の。さあ、早く」
飯田「...クソッ。行くぞ」
シモーヌ「...ええ」
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