532:名無しNIPPER[saga]
2020/04/07(火) 21:18:57.32 ID:2edha75g0
ツー「そんな筈はありません!今の貴方は冷静さを失っている!」
元信「冷静...?」
彼は少し笑みを浮かべながら、部屋中に響き渡る高笑いをした。
元信「こいつを前にして冷静でいられる訳がない!」
飯田「兄さん...父さんと母さんの事は──」
元信「それだけじゃない!お前のせいで俺がどんな目にあったか分かるか!?」
飯田は兄の瞳に燃え盛る憎悪の炎が宿っているように見えた。
元信「確かに我が一族は代々頭領を務めてきた。だがそれはあくまで実力に裏打ちされたものだ。だが、当時の頭領候補のお前は消え、両親の後ろ盾をも俺は失った。...どうなったと思う?」
飯田は何も答えることができなかった。
元信「俺を襲ってきた。頭領になりたい他の家がな。その中には...」
彼は何かを思い出し、苦虫を噛み潰したような顔になった。
元信「その中には俺の親友もいた、恋人も。だが...俺は全員この手で殺した。...生き残る為に。そして頭領の座を勝ち取った」
飯田「兄さん...」
元信「だから!...俺は唯一勝ち取ったものを失わない為に、お前を殺す!そうじゃなきゃ...俺は...一体何の為に...」
飯田「...」
↓3まで多数決
1「本当にすまない...」
2「やめろ...これ以上は本当に全てを失うぞ」
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