【安価・コンマ】傭兵として生きる part2
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449:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 20:20:49.04 ID:7spt/LSV0
1 渡す

飯田「ほら」

元信は投げられた本を受け取った。

元信「...。よし、いいだろう。来い、ツー」

ツー「はっ」

ツーは立ち上がると脚を引きずりながら元信の所へ行った。

飯田「さあ、彼女を解放しろ」

元信「勿論だ」

銃口をアリスの後頭部から離すと、元信は彼女を蹴飛ばした。

元信「そうだ、お礼と言っては何だがいいことを教えてやろう。お前が付け狙ってる組織の幹部がオードナにいる」

飯田「オードナに...?いや、それよりも何故奴らの事を知っているんだ」

元信「そんな事はどうでもいいだろ。それよりもオードナだ。そもそも何故あんなチンケな宗教団体がいつまでも海上プラントを占拠できていると思う?」

飯田「さあな。特に対処する必要が無いからでは?」

元信「まあ、それもそうだが。だがそれだけじゃ無い。オードナの遥か下、海底には都市が存在する。その都市は海底にあるという特殊性、機密性、閉鎖性からあらゆる条約、法律の制約を受けない」

飯田「そんな馬鹿な話...」

元信「そう、海底に都市があるなんて事を信じるのは馬鹿みたいな事だ、誰も信じやしない。だからこそ世界中の国がそこにブラックサイトを作った。人体実験、核実験、政治犯の収容、何でもござれだ。そんな都市の一画に例の組織の幹部がいる」

飯田「そしてオードナはその海底都市の玄関口、ということか」

元信「そうだ。海底都市の正確な位置と入り口が記された海図を持っているのはオードナだけだ。だからこそオードナは秘密裏に各国から支援を受け、今日まで存続しているわけだ。という事で、そろそろオサラバだ、海底都市で待ってるぞ」

飯田「ちょっと待っ──」

言葉を遮るようにして元信は催涙ガスグレネードを投げると、忽然とツーとともに姿を消した。

飯田「くそっ...」

アリス「全く嵐みたいな奴だったわね。...本当にお兄さん?」

飯田「ああ、間違いない。だが何故...?」

アリス「まあ、少なくとも八咫烏の人間であるのは確かね」

飯田「だな。...とにかくウォルターと合流してここから出よう」

アリス「そうね」

イーグル隊はその後ウォルターと合流し小隊に復帰、そのまま任務を終えた。


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