312:名無しNIPPER[saga]
2020/02/24(月) 19:55:47.95 ID:9qM13W2u0
コンマ57 カリギュラセキュリティ
ミラー「今回の依頼主は国連です」
可能性の一つとして考えてはいたものの、兵士達は動揺しどよめいた。
ミラー「皆さんの反応は当然かもしれませんね。しかし我々は傭兵です。報酬さえもらえるのならそれが仕事です」
兵士達の動揺は消え、部屋は落ち着きを取り戻した。
ミラー「さて、任務の内容を説明します。カリギュラセキュリティが紅海沿岸に作戦基地を設営しました。物資の海運を止めるつもりでしょう」
オウルレギオン兵「ではそこの制圧を?」
ミラー「ええ。国連軍、もとい現地のサウジアラビア軍との共同作戦です」
飯田「ですが我々を信用するでしょうか?」
ミラー「確かにそれは懸念事項ではあります。ですが実力を見せつければ問題ないでしょう。それに我が社は超大国からお墨付きをもらいましたから」
シモーヌ「お墨付きですか?」
ミラー「ええ。今回の戦争、我々の立場は国連における軍事アドバイザーということになってます。PMCに関する情報は同業者である我々の方が知ってますからね」
シモーヌ「なるほど...」
ミラー「では説明に戻ります。我々は5日後にサウジアラビア軍と共に海岸から作戦基地を強襲します」
オウルレギオン兵「上陸作戦ですか...。何故陸から攻撃しないのですか?」
ミラー「勿論陸地からも攻撃は仕掛けます。ですが作戦基地のある周囲は近くの都市ラービグも含め敵の支配下です。それも勢力範囲はかなり広大です。陸路だけの攻撃では時間がかかり過ぎて、奴らの援軍が到着してしまいます。だから戦力の大半を海岸に向かわせます」
アリス「戦力はどのような感じですか?」
ミラー「数では我々が優っていますが、相手には地の利があります。少なくとも簡単な任務、とはいかないでしょうね。他に質問は?...よし、では解散」
ガチャ
アリス「いや〜、まさかとは思ったけどこうなるとはね」
シモーヌ「ええ。でも隊長はそんなに驚いてないみたいね。もしかして前に1人で呼び出されてたのが関係してるの?」
飯田「まあな。さあ、早いとこ荷物をまとめよう」
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