273:名無しNIPPER[saga]
2020/02/09(日) 22:02:00.91 ID:Vd6HAqKs0
数週間後 市民広場近くのカフェ
飯田「これでようやく任務も終わりか」
アリス「でも奴らは何処に...?」
シモーヌ「そうね...。結局何も仕掛けてこなかったし」
飯田「ああ。俺はもう少しここに残って探ってみるよ」
アリス「なら私も付き合うわ」
シモーヌ「もちろん私もね」
飯田「...そうか」
突然ベルの音が鳴った。マルバス隊の隊長が店内にやってきたようだ。
隊長「おう、待たせたな」
飯田「いや。それでどうなった?」
隊長「それが...」
隊長によるとリベレーターは処刑に決まったらしい。
飯田「そうか...。だが、無駄死にではないのは確かだな」
隊長「ああ」
というのも、今回の事件ではレジスタンスの無差別テロと同時に、余りにも酷い軍部による市民の摘発が他国に批判される事となった。
外部にアメリカやカナダ、メキシコなど多くの敵を抱える西部アメリカ同盟にとって、国際世論の低下、およびこれ以上の国民の反発はなんとしても避ける必要があった。
その結果、軍部としてもある程度の融和策を取らざるを得なくなり、事態が落ち着くまで憲兵総局は外部の監督、指導を受けることとなった。
飯田「それでその外部ってのはPMCのブラックハンドなんだろ?」
隊長「ああ。いま憲兵総局で引き継ぎの作業を行なってるはずだ」
ピロン
シモーヌ「電話みたいね。少し席を外すわ」
飯田「ああ」
隊長「そういえばレイとウィローがよろしく言っといてくれってさ」
アリス「あの2人、リベレーターを捉えた後憲兵総局に戻った時にはもう居なかったのよね」
隊長「色々忙しいみたいだな」
シモーヌが電話を終えて戻ってきた。
アリス「何だったの?」
シモーヌ「...デートのお誘い」
アリス「えっ!?誰から?」
シモーヌ「バアル隊の兵士よ、ブービートラップから助けてあげた」
飯田「そういえばそんな事あったな」
アリス「それで行くの?」
シモーヌ「いえ。行く気はないわ」
アリス「ふーん」
隊長「っと、もうこんな時間か。さあ憲兵総局に行こう。スミス部長がお待ちだ」
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