16: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2019/11/25(月) 21:21:07.67 ID:NBL3UyTw0
獣道を歩きぬけ、蔦やら枝やらをマチェットで切り払いながら凡そ三十分の道のり
普段鍛えてるだけあって、二人は軽く息切れする程度で遅れず着いてきている
( T)「ご到着っと」
腐食が進んだ木の鳥居と、苔に覆われた頭の無い地蔵がお出迎えだ
秋月「こ……怖いです!!」
( T)「正直」
熊野「ふぅん、如何にもって感じですわね」
( T)「秋月見ろ。心臓に毛が生えてるってのはこういう奴の事を言うんだ」
熊野「貴方に言われたくはありませんわね。そもそも、鎮守府が既にお化け屋敷ですわ」スッ
( T)「おーっと待て待て、まだ入るな」
熊野「まだ何か諸注意が?そういうのはまとめて言ってくださらない?」
( T)「えっ、ごめ……いや言ってねえ諸注意言ってねえ。流れで謝りそうになったじゃねーか」
熊野「情けの無い殿方ですわ……」
( T)「やめろ心に刺さる。いいか、ここから先は携帯は勿論、無線やGPSも機能しない。万が一逸れた時はむやみやたらと動かずその場で発煙筒を炊け」
( T)「それと、この先で出会う全ての動物は、例え小動物であろうと何かしらの怪異を抱えてる可能性がある。見つけても絶対に構うな」
熊野「熊などの猛獣に出会った場合は?抵抗しても宜しいのでしょう?」
( T)「……熊ならまだマシな部類だな……よし、許可する」
秋月「熊がマシな部類……?」
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