文化祭の実行委員長「別に、女子部員に告げ口なんてしないわよ」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/23(土) 21:44:48.77 ID:JSw9Bq48O
「それで?」
「すみませんでした!」

程なくして演奏が終わり、ゲリラを捕縛した。
無論、手を貸した実行委員も並べてある。
彼らは言い訳することなく素直に頭を下げた。

「あのね、謝って欲しいわけじゃないの」

私は特に部下である実行委員に向けて言った。

「どうして事前に相談しなかったの?」

尋ねても、返事はない。彼らの結束は固い。
そんな男同士の友情とやらに呆れつつ。
一抹の寂しさを込めて恨み言を口にした。

「別に、女子部員に告げ口なんてしないわよ」
「……委員長」
「まあ、やってしまったものは仕方ないわね」

お小声は終わり。事後処理が私の仕事である。

「全部予定通りってことにしたから」
「へっ?」
「不測の事態なんてなかった。わかった?」
「わ、わかりました!」
「もちろん、吹奏楽部の男子も手伝ってね?」
「はいっ!」

既に教師陣には折り込み済みであると伝えた。
あとは迅速にスケジュールを消化するだけだ。
幸い人手が増えたので、なんとかなるだろう。

「さあ、ここからは巻きでいくわよ」

実行委員長の仮面を脱ぎ捨てて、私は笑った。


【実行委員長の甘いMASK】


FIN


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