文化祭の実行委員長「別に、女子部員に告げ口なんてしないわよ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/23(土) 21:51:10.75 ID:JSw9Bq48O
「そんな心配しなくても大丈夫だと思うよ?」

頭痛を堪えていると、友人は気楽にそう言う。

「どうしてそう思うの?」
「なんか最近注目されてきたから」

その言葉通り。
文化祭の一件から、彼らは注目を浴びた。
そんな彼らが昼休みに軽音部の部室でセッションしているとの噂を聞きつけた生徒達が、演奏目当てに狭い部室内にひしめいている。

「それがどうしたの?」
「きっと、そんなの望んでないんだよ」

彼らは一見自由に演奏をしている。
けれど、時折リクエストが入る。
JAZZナンバーならともかく、邦楽洋楽、はたまたアニソンまで、観客はせがみ始めた。

「だから、そろそろ終わるから安心して」
「……あなたがそう言うなら、わかった」

頷きつつも、疎い私にはよくわからない。
けれど、友人が言うならそうなんだろう。
今日のゲリラはリクエストには応えない。

『TAKE FIVE』や。
『Just The Two Of Us』など。
そんな古臭い曲を、しんみりと奏でていた。


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