80:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:51:03.44 ID:QXbKSZYO0
「イェーイ、みんなーありがとーー!!」
「この後もぉ、すーっごく可愛ぃ子たちがたくさん登場するから、楽しんでってにぃ☆」
「みりあ達もまたあとで出てくるからねー!」
いつの間にか、凸レーションの出番が終わったらしい。
次の、みくさん達の出番が終わったら、私が――。
「チヨ」
振り返ると、ステージ衣装に着替えたアーニャさんが、私の後ろで真っ直ぐに立っていた。
「アーニャさん……」
「チヨ、手を」
彼女の指が私の手に絡み、ギュッと握りしめられる。
細いのに温かい、とても不思議な、彼女の手。
鼓動が、ゆっくりと小さくなっていく――。
「アズマシィ、ですね?」
「……そうですね」
私はかぶりを振ったが、アーニャさんにつられ、つい小さく笑った。
「あずましいです」
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